Top > 「加納」探訪 - インタビュー 
 

 加納まちづくり会ができたきっかけは、美殿さんとか川原町ができたから岐阜市さんのほうから、ぼちぼちつくりませんかっていうことで、加納東、西校区のいわゆる連合会ね、会とか企業とか商店街とか、我々市民とかそういうのが集まってできた団体です。
 加納まちづくり会ができる戦後の話は、縫製加工業がだめになって、普通の住宅地かな…静かな住宅街ができた。ほいで江戸時代の中山道とか、加納の宿とか、お城があったことや和傘の町っていうことがだんだん薄れてきて、やっぱり時代が変わるとね。だからそういう歴史的遺産を活用して、まちづくりができないかっていうことで、できたんですよ。だからね、昔とあんまり変わらんね、そうガラっと変わったらえらいことになっちゃうから。

 活動としては、偉い先生を招いて公演していただいたり。それから、こういう加納ジョギングマップを作って歩いてくださいよっていう。それから、検定をやるんですよ。「加納もの知り検定オープン型」。ここんとこやってないんですけどね。オープン型検定いいまして、A4の大きさで問題をいくつかだして、それを皆さんにお配りして、家族みんなで考えながらやるという。表彰状は渡したよ。検定の目的は、その場所!いいこと知ったやろ?加納は迷路だってて行方不明になるっていう。それがキーワードなんですよ。だから逆におもしろいっていう。だったら、それぞれ「○○神社の石段は何段あるでしょうか?」っていう質問をだすとか、「今の学校の正門から校長室まで、はたして何メートルあるでしょうか?」っていう問題を出すみたいなもんだね。わからんやろ?実際測らんといかんから。そんな感じの問題を出す。とにかくその場所を知ってほしいもので、加納の。図書館で調べるものもあるし、それから…公演聞いていただかんと分からんような、たまに難しい問題もある。普通はほら、どっかの会場で入試みたいにクローズ型で検定をやるけど、あーゆうのやるんじゃなくてこういうオープン型っていいますけど、わたしが勝手に名づけたんですけど。

 とにかく、この物知り検定ではカンニングしていいっていう。家族でだったり、親子でだったり、歴史っていったらおじいさんやおばあさんの方が強いから、お孫と初めて会話できるんですよ。そういう目的があった。ただ、教える方も間違ったらおもしれえ。そこで、ある人に聞きました。家族みんな、選択肢バラバラにしたんだって。だいたい4択あるから、それぞれ違う回答にしましょうってあやふやだから。そういう人もあるし、「俺が正しい!」っつって解答して全滅した家庭も、てかそういう会話がほしいってのがこのオープン型の目的なんですよ。親子の会話、地域の会話。そういう話題づくりのために試験をやったり、あと綺麗な写真募集しましょうってなんていうのかな、加納の魅力ある風景を募集したり。確か1位とか2位になった写真を、そのまま利用した郵便切手を副賞であげました。そしたら、使ってくれんくてね、使わんかったらもったいないのにね。大切だっつってね、なんか使ってないみたい。そういうこと、やってますね。

 総会は年に1ぺんやるんですけど、それ以外はもう自由だから、あとは加納に行って岐阜ロータリークラブさんとコラボして研修会やったり、これのウォッチングやったり、いろいろやってますね。だから他の会とは違うことやってます。みんなと一緒にやりますよってこと。公演だと聞き手としゃべり手があるだけでしょ。それはつまらん。ほんなら舞台あがってちょうだいっていう。だから一緒にやりませんかっていう。それと、ウォーキングマップ。これ作るときはみんなで歩いてみて、これどうなんだってことやったり、それからお金もらってないんだけど、この喫茶店とかああいうところにいれて、ここに置かしてくださいっつって。歩くとぶらぶらして疲れたなあ。じゃあコーヒー屋さんいきましょか。ケーキ屋さんいきましょうか。旨いさかえぱんっていうパンがあったり、ちょっと休んでほしいところにはお店いれたんですよ。トイレがしっかりとはいっとるんだよ。駅のトイレは一番汚いので使わんほうがいいですね。というのが、ぐるぐるしているとわかる。そういうのも仲間というか一緒にやる人とこれで言えるから。ちなみに駅んなかで一番綺麗なのが、ハートフルGの一番2階の奥の方にあるトイレが綺麗ですよ。あと、穴場が駅の中にあるんですよ。あんまり使ってないトイレ。

 わたしどうしてもね、まちづくりというか観光といかそういうキーワードはトイレの綺麗なとこって思う。うろうろするでしょ?よそから来ておもてなしして案内するときにトイレ行きたいです。はいどうぞ。っていうときにこっち来てください!とか言えたらいい。ここら辺になれば工事用の昔ながらのトイレだからすごく汚いし悪臭するしという…。そのうちに個人的だけどみんなでトイレ作ろうかという。どんなトイレがいいかっていう子供たちにコンテストをやったりして。今度は高校生あたり、大学生あたり、建築のデザインやってる人多いじゃない。またその実用的なコンテストだしてトイレできるまで10年くらいでいいんだ別に、ゆっくりやれば。できたら材料は皆にもらう。壁紙屋さん行って「すいませ~ん。破れた壁紙ないですか」壁紙業者っての、結構余るんですよ(紙が)。家でも木作ったらだいたい余るんですよ。同じ柄を余分に買っておかないと、もしも失敗したときにあらへんから。案外そういうのはいっぱいあるんだなって期待しとる。そしたらぱっと張ってあとは色塗ればわからへん。そういう10年計画で、それをやっとる最中がまちづくりだと思う。