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 中山道の東半分では、道路の整備を行って色を変えることで、一目で中山道だと分かるような工夫が施されています。中山道には、途中、説明の石碑が立っているなど、実際に歩いてみないと見つけることのできない工夫もたくさんありました。このようなものを散策しながら見つけるのも、楽しみの一つではないかと思いました。
       
 小学校周辺の道路では、子ども達が安全に登下校することができるように、道路の整備が行われました。車道と歩道の色を、写真のように変えることで、車道との境界線を明確にするなど、子ども達にとって、より安全で住みやすいまちづくりを心がけていました。
       
 加納の東側を流れている清水川では、岐阜駅から約650mに渡って大規模な整備が行われました。この整備により、清水川周辺は清水緑地として地域住民の憩いの場に生まれ変わりました。駅の近くには広場も設けられて おり、小さな子ども達からお年寄りまでさまざまな年代の人が足をとめていました。また、清水緑地は清水川の沿道が歩道となっているので、車の心配もなく歩くことができます。
       
 加納には、中山道を示す石碑や、そこで起きた出来事や、建物の説明をする石碑が、いたるところに設置されています。このような遊び心のある取組みを目にすることができ、これらを探しながら散策するなど、楽しみ方がたくさんあるように感じました。
       
 旧加納役場は、歴史的価値のあるものとして、当時の姿のままで残っています。基本的に中に入ることはできません。しかし、地デジアンテナが設置されていたり、新しいエアコンの室外機がついていることから、定期的にここを使ったり、保護に努めているようです。
       
 加納城跡は、外には立派な石垣を残しており、中では、加納城の発掘調査が行われていました。城跡では、ジョギングをしている方や犬の散歩をしている方がいたり、周辺の公園では野球やサッカーをしている子どもたちも見られました。また、加納城跡は広範囲に広がっており、岐阜地方気象台や加納小学校にも、しっかりと石垣が残されていました。
       
 加納では、「人がたくさん来るように」といった、商店街で行っているまちづくりではなく、街の人たちがもっと街のことを知り、楽しく仲良く暮らせるようなまちづくりが行われていました。実際、少し歩いてみるだけでは、「人は全然いないし、まちづくりも街おこしもしてないな」と思われてしまうかもしれません。しかし話を聞いてみると、街の中では「楽しく笑顔でまちづくりをする」ということをモットーに活動ができていて、まちづくり自体は成功しているのではないかと感じました。
       
 加納は住宅街のため、住んでいる人たちがたまに歩いているくらいで、街を見ようと訪れてくる人は、あまりいませんでした。
       
 加納の街おこしのモットーは「みんなが楽しめるまちづくり」ということでしたが、せっかく歴史的な出来事や物を推した企画をしているので、それを活かした取組みもできるのではないかと思いました。また、清水川では、周りにゴミがたくさん見られて、「まだまだ隅々までまちづくりの活動が行きわたっていないな」と思いました。