Top > 「美殿町」探訪 - フィールドワーク 
 
   
       
 美殿町には、4つのガス灯が設置されています。設置場所は、美殿町のメインストリートである化粧道路で、夜になるととても温かい光で街を照らしてくれます。他の一般的な電灯とは違い、明るさでは一般的な電灯にかないませんが、レンガづくりの道路とマッチして、やさしい雰囲気となります。またガス灯に近づいてみると、ガスが光を放っている音を聞くことができます。
       
 美殿町ではアーケードを設けず、太陽や木々などの自然を取り入れることで、緑豊かな開放感ある商店街にするように努めています。実際に美殿町を歩いてみると、日光や新鮮な空気を直接味わうことができ、柳ヶ瀬商店街とはまた違った街となっていました。また、沿道には沢山の木々が植えられていて、緑もたくさんあふれていました。
       
 ここでは、じゃがいもでできたドーナツを販売しています。テイクアウトはもちろん、中はちょっとした喫茶店になっており、お店でゆっくり食べていくこともできます。値段は一つ100円とお手ごろで、いつでも揚げたてを出してくれます。中はモチモチ、外はカリッとした食感がとてもクセになり、とても美味しいです。店主さんはとても気さくな方で、美殿町のこぼれ話も聞かせてくれます。
       
 美殿町には、丸型ポストが一つ設置されています。これは昭和32年製のものですが、ポストの設置自体は明治時代からあったそうです。100年以上同じ場所で美殿町を見続けているポストは、街のシンボルでもあります。
       
 美殿町は、とにかく多くの人に知ってもらおうと、パンフレットなどをいろんなところへ送り、美殿町の認知度が広がるような活動をしています。さらに、イベントがあるたび、マスコミへイベント情報と美殿町マップを送り、盛んに宣伝活動をしています。
       
 日中を通して、ぼちぼち人はいましたが賑わっているという感じはありませんでした。休日になると、美殿町のグルメのお店などにはお客さんが足を運んでいました。そのため平日に比べて少し賑わっていました。イベントのある日は、普通の日に比べさらに賑わっていました。
       
 すぐ隣にある柳ヶ瀬とは違い、「人がたくさんいて賑わっている」とは対照的な静かな雰囲気でした。イベント時以外では人通りが少ないですが、訪れた人一人ひとりを大切にしており、帰っていく人は、みんな満足そうに帰っていきました。もちろんイベント時にはたくさんの人が集まるので、通常異常の賑わいを見せます。