Top > 「伊奈波」探訪 - 街おこし取組み 
 
 これは「伊奈波界隈の景観と、安心して居住できるまちづくり」のために、住民の8割以上の賛同を得て作られたルールです。景観や安全を担保していくことを目的とし、建物の高さの制限などを規定しています。これによって整備が進められていますが、守られないケースもあるため、その後、協定の内容を地区計画素案として策定し、しっかりと守るべきものとして、地域の方々に広めていきました。
       
 毎年4月に「桜まつり」を開催しており、伊奈波神社参道の桜並木のライトアップや、協賛店によるセール、バザーやオープンカフェなどが実施されます。「桜まつり」の協賛店マップを発行するなど、祭りを楽しむ工夫もたくさんあり、オープンカフェなども、桜並木の見学者にゆっくりしてもらおうと、始めたものだそうです。
       
 毎月1回、まちづくり会に参加している自治会の全世帯に、まちづくり情報を提供しようと、広報誌「まちづくり通信」を発行しています。まちづくり通信には「伊奈波界隈まちづくり会」の活動について書かれており、この広報誌によって、行事への参加を呼びかけたり、活動の報告をしたり、新しい取り組みの発信をしたりと、自治会の人たちを中心に、街おこしについて知り、参加するきっかけになっています。
       
 まちづくり会の発足をきっかけに、伊奈波界隈で様々な取り組みが行われるようになったそうで、伊奈波の街おこしはまちづくり会以外の人たちの存在も大きいように感じました。初めは活動に対して反対をしていた住民が、今では作業を手伝ってくれたり、様々な催しが伊奈波の異なる団体主催で行われたりと、町の人たちが一体となって街おこしを行っていました。これは、まちづくり会が住民の共感を得るような活動を行ってきたことが、要因なのだと思います。
 ただ、街づくりとしては成功しているように思いますが、活動があまり知られていないためか人通りが少なく、寂れている感じがしました。街おこしとしてはまだ発展途上のように感じるので、活動が広まれば人がたくさん集まるようになるのではと思いました。