Top > 「街おこしについて」探訪 - 岐阜市の現状 
 
 岐阜市の人口は年々減少傾向にあり、10代後半から20代前半にかけての若い年代の人が就業・就職を理由に他県への流出が増え続けています。さらに岐阜市は、産業が集中している愛知県に隣接しているため、愛知県に人口が流出しやすい状況です。岐阜市中心部ではドーナツ化現象が進行し、高齢化も進んでいます。高齢化の状況として、中心部の人口の約30%が高齢者と非常に高くなっており、岐阜市の生産年齢人口(15~64歳までの人口)も大きく減少し、ものを生産する人が少なくなっています。これにより、仕事が少なくなることで、仕事を求めて若者が他県へ流出するという負の連鎖が起きてしまっています。この現象を止めようと、それぞれの地域で街おこしの活動を行うようになりました。
     
 街おこしを始めたことにより、岐阜市では4つの地域が成果を残したと感じました。柳ヶ瀬にはイベントがある日は特にたくさんの人が訪れて、このままイベントを続ければ少しずつ街の良さが伝わり、活性化していくのではないかと思われます。玉宮通りでは、居酒屋が多いことから夜にはたくさんの人が集まり、賑わいを取り戻しつつあると思いました。美殿町は、街の人同士がとても仲がよく、協力して取り組んでいる姿がよくわかり、幅広い年齢層のお客さんが街に訪れていました。川原町では、昔からの町並みを保存しつつ、その景観に合った住みやすい街づくりを行っていて、たくさんの人で賑わい、活性化していると感じました。加納や伊奈波では、街を賑やかにするということを目的とした街おこしではなく、街の人が楽しく住みやすいまちづくりを行っていていました。しかし、そのような活動を行っていても見た感じでは、街に人は集まっていないし何も変わってないようにも思えるかもしれません。その地域の中では街おこしは成功していたのですが、わたしたちから見たら伝わりにくいと思いました。
 これらの6つの地域の街おこしから、岐阜市にはそれぞれ地域にあった街おこしが行われていることがわかりました。他の地域の取組みも参考にし、岐阜市をもっと活性化させたいと思いました。