トップ / 鵜飼の流れ
 
   鵜飼を見る前に、鵜匠による説明が約15分間、長良川鵜飼乗船場で行われます。実際に鵜を使った説明もあります。これは、2009年度に新たに始まった試みです。また、写真撮影に応じる鵜匠もいます。  
 
   鵜舟にかがり火をつけ、川上のまわし場(※)へと向かいます。鵜を鵜籠から出して、首結い・腹がけをした後、各舟のとも乗りがくじを引き、川を下る順番を決めます。※「まわし場」とは、鵜飼大橋付近の川岸のことで、鵜飼のスタート地点となる場所です。『まわし』は岐阜の方言で『準備する』という意味があります。そのため、「まわし場」と呼ばれるのでしょうか?  
 
       
  【鵜飼開始】
  開始の合図の花火が上がると、いよいよ鵜飼が始まります。6隻の鵜舟が揃って漁を行いながら、川を下っていきます。鵜匠は巧みに鵜を操り、次々と鮎を捕っていきます。
    【狩り下り(かりくだり)】
  鵜舟と観覧船が並走しながら川を下り、鵜匠が漁を行います。鵜匠と鵜は呼吸のあった動きを見せ、見事に鮎を捕らえていきます。
      【総がらみ】
  6隻の鵜舟が横隊になり、一斉に鮎を浅瀬に追い込みます。「ホウホウ」と掛け声をかける鵜匠と鵜、鵜舟が一体となって鮎を追い、クライマックスを迎えます。1列に並んで鮎を追う姿はとても美しく、幻想的です。
   
 
 
 鵜を川から上げ、順に船べりに座らせます。首結いと腹がけを外して鵜籠に戻し、帰宅後にホッケなどを与えて鳥屋かごに戻します。鵜匠が帰った後に船頭・とも乗りでかがり火を消すなど漁の後始末を行い、市場に送る鮎の処理をします。