トップページ / 鵜匠について
 
 
 鵜匠とは野生の海鵜を飼い慣らし、鵜飼を行う漁師のことです。 長良川鵜飼は「宮内庁式部職」の肩書きを持っている。 需要が限られていて、企業のように規模は大きくないが、日本の伝統を守る重要な職業です。 全国で13ヶ所ある鵜飼のうち、岐阜県の9人のみが鵜飼だけで生計を立て、他の人は副業を持っています。
 岐阜県と福岡県の鵜匠は世襲制なので、なりたくてもなれません。また、鵜匠の家に生まれれば、本人の意思に関係なく鵜匠にならなければなりません。 その他の地域では、弟子入りをすることは可能です。
 岐阜の長良では1軒の家に鵜匠は1人なので、6軒の家があり、6人の鵜匠がいます。 基本的に、鵜匠は幼い頃から親が仕事をする姿を見て、手伝いながら鵜匠という仕事を学んでいきます。
 
<鳥小屋の見習い→中鵜使い→中乗り→艫乗り→鵜匠>
という役割を順にやっていき、※中鵜使いと中乗りは5年以上経験します。 これらの仕事も勉強するのではなく、ひたすら親の姿を見て修行をします。 鵜匠になるまでの過程を通して、鵜や舟の扱い方などのテクニックを学び、一人前の鵜匠になります。
鳥小屋の見習い なかのり とものり 鵜匠
       
 
 毎年5月11日から10月15日までが鵜飼を行う期間です。休日は名月を除いてほとんどありません。ただし、川の増水などの理由で中止になることもあります。期間中は鵜飼に集中し、10月16日からのシーズンオフでは鵜飼で使用する足半や腰蓑などの道具を自分で作ります。必要に応じて鵜篭や舟を造ることもあります。篝火などに使う木材は大量に準備しなければなりません。 年末近くには新鵜を連れて来て、鵜飼に使えるように少しずつ訓練をします。

※中鵜使いは鵜匠が12羽の鵜を使うのに対し、4羽の鵜を使います。 中乗り、艫乗りは舟を動かし、舟べりを叩きます。
※満月の日は、篝火に集まるはずの鮎が月の光に惑わされてしまうので、上手く漁ができなくなります。

 

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